東欧旅行記7日目 パトラッシュ、僕も見たんだよ。宿は浮いていた
『フランダースの犬』の最終回で、ネロが見たルーベンスの絵を見にアントワープへ。
聖堂内が一部工事してて、キリスト復活の絵は隙間から見えた。
YHを予約しに電車に乗る。路線図もしっかり確認した。のに。
乗った電車も間違っていない。のに。
降りる駅がない。
しばらく乗っていたけど、このままだとネロとパトラッシュが住んでた村まで行ってしまうので、 どこだかわからないけど、とりあえず降りて彷徨う。
ベルギーやルクセンブルクでは、黒人さんやイスラム教の女性をよく目にした。
マックの店員さんまでベールしてた。
その辺の子供や、ポリス、工事現場のおっちゃんにも道を聞いたが、4時間迷って、結局あきらめた。
私の宿探しは、ユースホステル協会発行の『ヨーロッパ3000円の宿』を頼りにしていたが、 ほとんどのユースホステルは辺鄙なところにあり、地図も手書きでわかりにくい。
私の旅は、ユースホステルを探す旅かって、何度思ったことか。
まあ私の方向音痴がひどすぎるのもある。
勘で行ったり、間違ってるとわかっていてもすぐに軌道修正せず、いつかたどり着けるだろうと、粘る。
4時間迷ったのも、こんなに探したんじゃけえもう少し頑張ろうという、粘りから。
予定を早めてゲントに移動。
ゲントのYHに行くと、この旅最初で最後の満室で、近くのホステルを紹介してもらった。
15分のところ小1時間迷ってたどり着いたが、絶対ここっていうところに建物がない。
終わった・・・。
途方に暮れて、ふと辺りを見渡すと・・・
あっ!た。
その宿は、川に浮かんでいた。
・・・ボートやん。
・・・ちょっと、笑った。
2016年4月追記
この旅行記は2010年3~4月のものです。
今思えば、ネロとパトラッシュの村まで行けばよかったです。
ボートの宿を見つけた時は、うれしくてへなへなして泣きそうになりました。
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東欧旅行記6日目 ブリュッセル 旅の葛藤と小便少女もいたよ
3カ国目、ベルギー。
ベルギーはちょっぴりほろ苦い思い出。
その1.4時間迷って目的地にたどり着けず
その2.泊まったYHのレセプションの3人に2人が超冷たかった
その3.観光地での葛藤
この旅初めての世界的に有名な観光地で、人の多さに疲れる。
今思えば、私はこの時からヨーロッパの景色に飽きてきたんだろう。
でもとりあえず、小便小僧と小便少女は見とかんと。
オーダーを間違えて、イチゴじゃなくてバナナ入りになってしまったワッフルを食べながら 小僧の前に群がる人を眺めていたら、何だか虚しくなってきた。
寂しい、ではなく、それもあるけど、何も楽しめてない自分に対しての腹立たしさ。
本当は部屋で寝ていたい気分なのに、それもできず、ただ有名な観光地や名所をまわって、 写真とって旅をこなして、感動しているふりをしているだけなんじゃないだろうか。 涙まで出てきた。
それでも次の目的地に向かって歩いてる自分がいる。葛藤は続く。
小僧の前にはあんなに人がいたのに、少女はこんなところに…というような行き止まりの通りで、ひっそりと、しかし堂々と用を足していた。
その姿はけっこうな卑猥具合で、表情は恍惚としていた。
エジプト人のアッシシさんに、店の中と外で2回ナンパされた。
アッシシさんはちょいセレブっぽいにおいがしたけど、残念ながら背が低く、メガネがドルガバだったので、丁重に却下(笑)
2016年4月追記
この旅行記は2010年3~4月のものです。
ヨーロッパの景色に飽きてきたって、今考えるとすごいモッタイナイですね。
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東欧旅行記5日目 幸せな朝ごはん そしてベルギーへ
ホテルのブッフェの朝ごはん。
豪華じゃし、窓際じゃし、窓からの景色も、イケメンウェイターも、レストランの雰囲気も、いちいち幸せ気分にさせてくれる。
またここに戻ってきたいな。
次の国、ベルギーに移動するのに、ドイツからよりルクセンブルクからの方がアクセスが いいことに気づき、もう来ることないだろうと思ったルクセンブルクに、1日にして舞い戻る。
何とも私らしい…
ブリュッセル中央駅前は工事中。また道に迷う。
景色がきれいなのはわかるけど、楽しむ余裕はない。
とりあえず無事YHに着きました。
2016年4月追記
この旅行記は2010年3~4月のものです。
旅先の朝ごはんてもりもり食べられますよね。
本当にゆったりとした時間を過ごせました。
もう少しホテルの写真を撮っておけばよかった。
と思ったけど、また必ず行きます
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東欧旅行記4日目 ドイツ・コッヘム メルヘンな街の古城ホテル
再びドイツへ戻り、コッヘムへ。
コッヘムはこぢんまりしてて、メルヘンチックなかわいい街。
あまり有名じゃないけど、思ったより観光地で人も多い。
この旅でいちばんよかったところと言っても過言ではない。
ここに来たのは、古城ホテル『Alte Thorschenke』に泊まるため。
フェリーでライン川下り。したつもりだったけど、今思えばライン川じゃない気がする。
たぶん、モーゼル川?
フェリーから見えた城にも歩いて登ってみた。
道はわからないけど、地図見てもわからないから、適当に歩いてどこかに出る。
これが私の街歩きスタイル。
テレビで見た、ブッシュマンと普通の白人女性が結婚する映画が面白かった。
アイスランドで見ておもしろかった『Talk Talk Talk』というちょっと過激な番組もやってた。
いったいどこの国の番組なんだ
2016年4月追記
この旅行記は2010年3~4月のものです。
ホテルの読み方は『アルテ トルシェンケ』です。
部屋はクラシカルで、アンティーク家具でそろえられり、値段もお手頃。
コッヘムには他にも素敵なホテルがたくさんありました。
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東欧旅行記2日目 初ドイツ鉄道で世界遺産の工場廃墟へ
初ドイツ鉄道。
窓口で切符を買うのに時間がかかると何かで見たので、早めに駅に行ったけど回転が早く、 わりとすぐ買えた。
行き先は世界遺産『フェルクリンゲン製鉄所』。
『珍世界紀行ヨーロッパ編』に載っていた、製鉄所の廃墟。
廃墟。って、テンション上がる~
ところが駅のロッカーが使えず、施設内にもロッカーがないようで、重たい荷物を背負っての見学。
辛抱強い日本人魂を、そこら辺の外人に見せつける羽目に…。
駅に戻り列車を待っていたら、対面のホームに列車が入ってきた。
と同時に、乗り場を間違えてると外人のおねえちゃんが教えてくれた。
今入ってきた列車が、私の乗る列車。マジで『ガビョ~ン』て口走りながらダッシュ
無事乗れた。窓からおねえちゃんに手を振った。
ルクセンブルクに到着。
また1時間迷って、初ユースホステルへ。
いつもの私。ひとり。
2016年4月加筆
この旅行記は2010年3~4月のものです。
この旅行記にちょいちょい出てくる『珍世界紀行ヨーロッパ編』は、ヨーロッパの珍名所、博物館などを紹介している、若干エログロな本で、好きな人は好きだと思います。
実は廃墟好きなんですが、この場所は戦時中、捕虜の人たちが強制労働を強いられていた・・・などの悲しい歴史もあります。
何で『ガビョ~ン』って口走ったのか・・・。相当あせってたんでしょうね(笑)
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東欧旅行記1日目 旅立つ、いきなり、GELOを吐く
広島空港発アシアナ航空、仁川経由のフランクフルト。
ドイツに着く10分前くらいから、急激に気分が悪くなった。
着陸前の揺れのせいかと思ったが、内臓からカーっとこみ上げてくる熱さと脂汗。
ヤバイ・・・。でも席は立てない。ラビオリか・・・?
着いてすぐ飛行機のトイレに駆け込んで、上からも下からも・・・。
CAが入れ替わり立ち代わり様子を見に来てくれて、早く出て行ってもらいたい気持ちは察するけど、立ち上がれない。
「外に出て休まれますか?」と促され、どっか横になれるところに連れてってもらえるのかとついて行ったら、ただ出口まで送ってくれただけだった。
体調も回復し、ホテルに移動。
駅から5分のところ、1時間迷う。雨に降られる。
ホテルのテレビが調子悪く、1回消したら二度とついてくれない。
つけっぱなしで寝たら、深夜番組はほぼ全チャンネルがテレビショッピングぽいんだけど・・・。
商品が、エロい女やゲイだ・・・。
電話番号の言い方が、吐息混じりでいやらしい
2016年4月追記
この旅行記は2010年3~4月のものです。
いきなりのトラブル発生で不安でした。
一人で初めての長旅だったので、たぶん不安と緊張と疲れで体調が悪くなったんでしょうね。
テレビショッピングはチャットだったのかな?
あの電話番号の言い方は今でもはっきり覚えています
222ツヴァイツヴァイツヴァイ
これでドイツ語の2がツヴァイと完璧に覚えましたね(笑)
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