旅立つ君へ

旅で得たことを伝えるブログ

東欧旅行記30日目 フランクフルトで求愛

飛行機は19時発だったので、フランクフルトの街を歩いた。
信号待ちをしていたら、ヨーロッパの顔立ちじゃない男性に声をかけられた。
日本語ペラペラの彼は、マーディーさん。確か、42歳。
話の中で、私の国のペルシャはどうのこうの言われていたので、たぶんイラン人。
昔、日本で働いていたらしく、私が持っていたガイドブックのカタカナを見て、声をかけたそうだ。
歩きながら話をして、それで終わりかと思いきや、おいしいパンがあるから、とごちそうになる。
並んで座って食べながら、この人悪い人じゃないよね?パン屋もグルで、パンに睡眠薬入ってないよね?自分と出会う人が悪い人なわけないじゃん、という雑念と、断れない自分の性格が嫌になって、頭がふわふわしていた。
幸いパンは美味しく、マーディーさんはとてもいい人で、あちこち連れて行ってもらった。
が・・・途中から徐々に結婚の話になる。
ドイツの田舎に住んでみたいと軽く言えば、ドイツは国民性が日本と似ているから、日本人の信用は高く、簡単にビザが取れるとか、リフレクソロジーの仕事をしていたと言えば、ドイツだったらすぐ店が持てて儲かるとか、ハーフの子供はきっとかわいいよなどと、話し方はソフトだが、かなりアピールされてきた。


別れ際、連絡先のメモを渡された。
一体いつ書いたんだろう?今思えば、いつも持ち歩いてたのかな?
『もし、みかも少しでもその気があれば連絡してほしい』。
そんなこと言われて、連絡できるはずがない。
お礼のメールぐらいはしたかったのにな。
いろんな意味で、ごめんなさい。

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2016年5月追記
この旅行記は2010年3~4月のものです。
今思うと、マーディーさんは日本人なら誰でもよかったんでしょう冷や汗 
まだまだ時間はあったんですが、早く一人になりたかったので、飛行機の時間を嘘ついて逃げました。
最初から断れない自分が情けなかったです。